デート

6月の水曜日、ほんの一時ではありましたが、私は、娘とのあの数時間をとても懐かしんでいます。

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福岡空港行のサラリーマンで混み合う地下鉄に乗り、そのデートは始まりました。いつもの日常とは違う光景に、娘は最初から興奮していました。途中、何を思ったのか、娘は隣で座る私の腕を噛みはじめました。少し大袈裟に痛がる私を面白がり、娘はクスクスと笑いながら何度も私の腕を噛んできました。まるで子猫のようにジャレテてくる娘を、私は心から愛おしく感じていました。

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地下鉄の次は、満員のシャトルバス。一体、これから何処に向かうのか。娘の瞳は、好奇心で溢れていました。バスを降りると、目の前には大きなスタジアム。私は娘の手を握り、小走りで階段を駆け上がりました。

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観客席には既に多くの人が芝生のグラウンドで躍動するサッカー選手にくぎ付けになっていました。特に、サッカー少年・少女たちの目は輝いていました。しかし、私の娘はアイスクリームに夢中。そのアイスクリームが無くなると、今度はお決まりのように喉が渇き始め、ジュースが欲しいと甘えてきました。そのジュースが無くなり暇を持て余すと、娘は手すりで遊び始めました。子供とはそういうものなのでしょう。

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帰り道、一軒のラーメン屋さんに立ち寄りました。そこで、一杯のラーメンを分け合い、少し疲れ気味の娘は、無言でラーメンを食べていました。私は、いつの間にか成長していた頼もしい娘の横顔を、しばらく眺めていました。

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by tak6542 | 2015-07-12 23:38