2012年 11月 23日 ( 1 )

寅さん

私が小さかったころ、漁師だった父のつかの間の楽しみ、それは最新作のジェームス・ボンドを映画館に見に行くことでした。父は私が小学生になると、何度か私を映画館に連れて行ってくれました。勿論、私は007の何がおもしろいのか殆どわかりませんでしたが、映画館を出た父は、とても満足し興奮しているみたいでした。

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そんな父の影響なのか、私も映画が好きになり、友達と一緒に、もしくは一人でも佐世保の映画館によく行くようになりました。あの頃はハリウッド映画がとても好きでヒット映画の他にもアカデミー賞を取った作品(ダンス・ウィズ・ウルブス)などもよく見に行っていました。

その当時、どうしても理解できない事がありました。それは、寅さんの「男はつらいよ」です。なぜ大人は、こんなハンサムでもない四角い顔の人の映画を見るのか、それも正月に。とても不思議でした。そんな私も20代になり、ある時、たまたま寅さんを見ました。あれ!? なんか面白い。この映画は一体なんなんだ、衝撃でした。

それから、第一作(1969年作)をレンタル屋で借り一人で見ました。若い寅さんが生き生きとしています。私は人情味あふれる純粋無垢な寅さんに完全に魅了され、知らず知らずのうちに、寅さん好きの典型的な大人の日本人になっていました。

東京に住んでいた頃、たまに葛飾区柴又に行っていました。帝釈天や草団子屋、それに江戸川の土手に行くと、そこには寅さんの雰囲気がまだ確かに残っています。田舎育ちの私にとって、柴又は心落ち着く場所になっていました。

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これまで色々な映画を見てきましたが、こんな人に逢いたいなぁ、と本気で思わせてくれたのは寅さんです。喜怒哀楽が詰まった映画「男はつらいよ」、そして、寅さん、私にとってのヒーローです。

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by tak6542 | 2012-11-23 23:22