強き男の涙

今年、私をもっとも熱くしてくれた男、スイマー:松田丈志。知っている方も多いと思いますが、夏のロンドンオリンピックで、4年前と同じ200mバタフライで銅メダルを獲得しました。数年前に彼がビニールハウス生まれのヒーロー、というニュースを見てから興味を持ち始め、それ以来、ずっと注目していました。

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彼に魅かれたのは、その水泳に対する貪欲な姿勢とその鋭い眼差しです。それと、4歳の時からずっとコーチとして傍にいた久世コーチの存在です。私は、反逆児が大好きです。どんなに厳しい環境や境遇にあろうとも、上を目指して、弱音を吐かず、もくもくと練習する松田選手は、正に反逆児です。

そんな松田選手が先日、24年間ずっと傍にいてくれた久世コーチと別れ、東京の平井コーチの下で新たなスタートを切るというニュースがありました。会見で松田選手は目を真っ赤にはらし泣きながら、こう語っています「すごい24年間だった。いろいろなことを犠牲にして育ててくれて、感謝している」。私は夏のバタフライの決勝も興奮し感動しましたが、この会見はその数倍感動しました。

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強き男の涙、おそらく松田選手は久世コーチに対して、言葉に出来ないくらいの感謝の感情が溢れ、会見で自分をコントロールできなくなってしまったのだと思います。久世コーチの無償の献身(愛)が松田選手からひしひしと伝わり、私も目頭が熱くなりました。今後も松田選手と久世コーチを応援したいと思います。

# by tak6542 | 2012-12-19 22:41

クリスマスの想い出

もうこの季節がやってきました。カトリックである私にとっては最も大切で数々の思い出が残るクリスマス。小学生の頃のクリスマスの思い出、それはトレーナーです。毎年、クリスマスになると母は私たち兄弟にトレーナーを一着買ってくれました。その新しいトレーナーを着て、クリスマスのミサに行ける、とても嬉しかったあの気持ちを昨日の事のように思い出します。

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高校卒業後は、地元・佐世保の褥崎教会でクリスマスを迎えることはありませんでしたが、どこにいても、一人でも、近くの教会を探してクリスマスのミサにあずかっていました。ワイオミング、アラバマ、ロンドン、東京、色々な教会に行きました。そこで想っていたのは、故郷の事です。今、家族はどんなクリスマスを過ごしているのだろう。そんな想いを巡らせながら、昨年、10数年ぶりに、地元の教会でクリスマスを迎えました。教会には懐かしい顔があふれ、私は小学生のあの頃の少年に戻っていました。6人家族は、いつの間にか15人の大家族になり、両親の目尻は下がりっぱなしでした。

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そして、今年のクリスマス、私は家族3人で、早良区城西3丁目にある西新教会に初めて行く予定です。12月24日のミサは夜の7時から。少し早いですが、みなさまにとって良いクリスマスであることを祈っています。ミカエル吉浦から、メリークリスマス。

# by tak6542 | 2012-12-14 23:22

こだわり

20代のころにロバート・キャパという伝説的な戦場カメラマンを知ってから、写真というものが好きになりました。私が思ういい写真に共通しているのは、人が写っていて何かそこに流れている物語を想像させてくれる、という事です。

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この人は、なぜ、そんな表情をしているのか。この子供の瞳の先には、何があるのか。一瞬でも、その写真に感情が移ったとしたら、それはとても特別で素敵な事なんじゃないかと最近思うようになりました。

仕事柄、不動産の物件紹介に使っている写真は、リビングであったり、その部屋からの眺望であったりと、人が写っている写真は全くありません。その反動でしょうか。私が会社のフェイスブックに使っている写真には、出来るだけ人や子供を写しています。

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どんなに立派な建物や雄大な風景の写真よりも、私は生身の人間が写っている写真の方を選びます。それは、私がなによりも人が好きで、その人の歴史やストーリーに興味があるからです。だからこそ、今後も私は人を撮り続けていくと思います。

いつか、ロバート・キャパみたいな写真を撮りたいと本気で思っています。特に、彼が撮った子供の写真には優しさが溢れています。キャパは言っています、「君がいい写真を取れないのは、あと半歩の踏み込みが足りないからだよ」。

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# by tak6542 | 2012-12-07 23:18

ジャッキー

不動産業界で働く前、東京六本木の飲食店で働いていました。そこで出逢った人たちをたまーに思い出します。ある夜、系列店から一本の電話が入りました「今から団体で30人くらい、そっちに行くから、用意していて」。私が働いていたスポーツカフェの奥にあるVIPルームは、急ピッチでグラスなどを用意しました。

それから数分後、既にほろ酔い状態の団体客がVIPルームに入ってきました。私はその中の一人を見て、ハッ、としました。まさか!? ジャッキー!? チェン?! あまりにも普通に入ってきたので、私は拍子抜けし、同僚のサニーに確認しました。サニーは、にこっ、と頷きました。

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それから、赤ワインのボトルが次々と抜かれ、その部屋はパーティールームと化しました。その間、私はそのジャッキー・チェンと思われる男性を何度もチェックしていましたが、まだ半信半疑でした。あまりにも普通で、しかも想像していたよりも小さい。

そうこうしているうちにカラオケが始まりました。聞こえてきたのはジャッキーの代表作の一つ「プロジェクトA」の主題歌。すると、全員が総立ちになり、曲に合わせ、狭いVIPルームの中を行進し始めました、それもワイングラス片手に。みんな陽気に行進をしています。私は映画のワンシーンを見ているかのような錯覚に陥り、一瞬我を忘れました。これは本物なのかもしれない。

赤ワインが15本以上空になり、2時間のパーティーが終わろうとした時、問題が発生しました。付添いの日本人のクレジットカードがきれないのです。おそらく一日で上限を超えていたのでしょう。その様子を見ていたあの男性が私を呼び、カードを私に手渡しました。そのアメリカ製の黒いクレジットカードには英語で「JACKIE CHAN」。支払いは一発OK。本当に、今、目の前にいるのは、私が子供のころに夢中になっていたあのジャッキー・チェンその人なのかもしれない。

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そして、その時がやってきました。帰り際、いつの間にか寄ってきた背の高いブロンドの女性達が記念写真をお願いしています。その男性は快く了解し、両手に花の状態で二人の女性の肩に手をまわしました。あれっ、あんなに背が高かったかなぁ? 私は目線をその男性の足元に落としました。私は、思わず、にんまりとしてしまいました。

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その男性は、バレリーナの草刈民代さん並みに綺麗なつま先立ちをしているのです。まるで映画そのもの。顔を見ると、そこにはあのコミカルで愛嬌のあるいつものジャッキースマイル。私は確信しました、本物のジャッキー・チェンが、そこにいる。

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# by tak6542 | 2012-12-02 00:34

寅さん

私が小さかったころ、漁師だった父のつかの間の楽しみ、それは最新作のジェームス・ボンドを映画館に見に行くことでした。父は私が小学生になると、何度か私を映画館に連れて行ってくれました。勿論、私は007の何がおもしろいのか殆どわかりませんでしたが、映画館を出た父は、とても満足し興奮しているみたいでした。

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そんな父の影響なのか、私も映画が好きになり、友達と一緒に、もしくは一人でも佐世保の映画館によく行くようになりました。あの頃はハリウッド映画がとても好きでヒット映画の他にもアカデミー賞を取った作品(ダンス・ウィズ・ウルブス)などもよく見に行っていました。

その当時、どうしても理解できない事がありました。それは、寅さんの「男はつらいよ」です。なぜ大人は、こんなハンサムでもない四角い顔の人の映画を見るのか、それも正月に。とても不思議でした。そんな私も20代になり、ある時、たまたま寅さんを見ました。あれ!? なんか面白い。この映画は一体なんなんだ、衝撃でした。

それから、第一作(1969年作)をレンタル屋で借り一人で見ました。若い寅さんが生き生きとしています。私は人情味あふれる純粋無垢な寅さんに完全に魅了され、知らず知らずのうちに、寅さん好きの典型的な大人の日本人になっていました。

東京に住んでいた頃、たまに葛飾区柴又に行っていました。帝釈天や草団子屋、それに江戸川の土手に行くと、そこには寅さんの雰囲気がまだ確かに残っています。田舎育ちの私にとって、柴又は心落ち着く場所になっていました。

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これまで色々な映画を見てきましたが、こんな人に逢いたいなぁ、と本気で思わせてくれたのは寅さんです。喜怒哀楽が詰まった映画「男はつらいよ」、そして、寅さん、私にとってのヒーローです。

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# by tak6542 | 2012-11-23 23:22